記者コラム 清流の記事一覧
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編集局の一角に手紙の“山”がある。この夏、「戦争と平和」のテーマで読者から届いた投稿だ。 「戦時中」の様子を生で知る80代と90代からのものが多かった。自らの当時の体験が便
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五輪取材で訪れたパリで驚いたのが、多くの人々がイヤホンをせずに音楽プレーヤーや動画サイトを大音量で視聴している光景。大抵ヒップホップやレゲエ、ポップスが流れていた。 取材会場や周辺のBGMでもロッ
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パリ五輪や全国高校総体、甲子園など、さまざまなスポーツが盛り上がりを見せた今夏、磐田市では静岡県高校ダンス部コンテストが開かれた。県内21校の31チームがヒップホップやジャズダンスなど多彩なジャンル
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中学の部活動改革が進められている。国は2025年度までを改革推進期間として、まずは休日の部活動について、可能な限り早期に地域と連携したり地域団体主体のクラブに移行したりするよう求めている。 行政や
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伊東市沿岸部の公園を埋めた来訪者のスマートフォンから一斉に、大音量の警報が鳴り響いた。足元でははっきりとした揺れ。8月9日夜、神奈川県西部で震度5弱の地震が起きた。伊東で行われていた按針祭の太鼓演奏
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日本初の月面着陸に成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型探査機「SLIM(スリム)」が運用を終えた。静岡大の超小型人工衛星開発を主導する工学部の能見公博教授もSLIMの挙動解析などで協力して
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7月下旬、90代の祖父が戦争にまつわるエピソードをいくつか話してくれた。 終戦後、祖父が昼寝をしていると、トラック諸島で戦死したとの通知が届いていた兄がひょっこりと帰宅した。家族全員で喜んだと同時
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今夏は20年ぶりに新紙幣が発行された。これまで慣れ親しんだお札の中でも、特に1万円札の福沢諭吉は約40年の付き合いだ。大きな買い物で「諭吉が飛んでいく」という嘆きのフレーズも、徐々に「(渋沢)栄一」
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「水の中なら自由に動き回ることができる」。8月下旬、御前崎市振興公社が御前崎港マリーナで障害のある子どもを対象に開いたマリンスポーツ体験会。普段、車椅子で生活を送る男児も声を弾ませ、カヌーや遊泳を楽
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「どれだけ将来を先読みできるかですね」。静岡県農林技術研究所果樹研究センターを訪ねた際に、品種開発で大事なポイントを聞いたところ、研究員からこんな答えが返ってきた。 記録的な猛暑や相次ぐ自然災害。
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伊豆市生まれの記者にとって、富士山は実家から見えるなじみ深い山だった。1年半前に麓の御殿場市に転勤し、より身近になったのだが、捉え方は以前と大きく変わったと感じる。 7月10日に本県側登山ルートが
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浜松市天竜区佐久間町の市有施設「旧さくま自然休養村清流荘」(旧清流荘)が今夏、新たな宿泊施設に生まれ変わった。同町では三遠南信自動車道の開通へ向けて整備も進み、交流人口拡大の期待が膨らむ。 8月中
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日本選手の活躍に沸いたパリ五輪。目の前にある仕事や課題をしばし忘れて、連日未明までテレビ観戦で熱戦を堪能した。祭典を終え、いまは深刻な「五輪ロス」にさいなまれている。 喪失感を表す「ロス」。県庁内
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小山町が東京五輪自転車ロードレースのコースに決まった直後にインタビューした中学生(当時)と6年半ぶりに再会した。医療機関に勤め「入院する外国人を安心させたい」と英語習得に意欲を燃やす。世界的イベント
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子どもの頃、夏休みになると祖母から戦争の話を聞かされた。90歳を超える祖母は戦争体験者。父親を戦地で亡くしたこと、貧しかった生活のことなど、詳細は曖昧だが、そういった内容だったと記憶している。 終
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「シューシュー」と、鳴き声のような音を発するマダガスカルオオゴキブリをご存じだろうか。殺虫剤メーカーが静岡市内の中学生向けに開いた害虫予防講座の際に、同社の研究施設で生まれた蚊やハエ、ゴキブリ数種と
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今夏、民間企業による小中高生を対象にした職場体験や科学イベントをいくつか取材した。中には難しい説明もあったが、子どものころにこういった参加経験がほとんどなかったため、うらやましく感じた。 共栄建設
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猛暑の中、観光地に取材に出かける機会が増えている。先日、涼を求めて購入したソフトクリームにはおろしたてのワサビが添えられていた。この取り合わせが秀逸だった。 ソフトクリームと一緒に淡い緑色のワサビ
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パリ五輪が話題をさらった今年の盛夏だったが、個人的には夏と言えばやっぱり高校野球。甲子園も盛り上がりを見せたが、県大会の焼津水産の戦いぶりには胸を熱くさせてもらった。 初戦は焼津中央との市内対決。
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能登半島地震から半年後の取材で6月末に石川県を訪れた。主要道路は復旧し仮設住宅の建設も進んでいたが、多くの倒壊家屋が公費解体を待つ状況に復興の道のりの長さを感じた。 輪島市の喫茶店で店員の女性と話
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色とりどりに描かれた魚や海の絵。沼津市公認の「おさかなアートクリエーター」として活動する同市の中学3年生鈴木翔太さんの展覧会場を訪れ、涼しげな作品に癒やされた。 一見、ポップでかわいい絵なのだが、
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1歳児のわが子に、またイライラしてしまった。子育てを始めて、自分が思っていたより心が広くないことに気づく。広く受け止められる方だとばかり思っていた。育児に理由のない自信さえあった。 やりたいことを
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本社への異動に伴い、3年半在住した沼津市を8月から離れ、名残惜しい。沼津は一般受けより「マニア受け」するものを取材する機会が多い街だった。 同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の
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「これって何ごみ?」。迷ったときは、自分で判断せずに自治体が定めた分別ルールを確認している。 浜松市に赴任して1年。ごみ収集車の火災事案を度々耳にした。今年の市内の発生件数は8月中旬までに3件。市
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太平洋戦争末期、川根本町で墜落したB29について戦争体験者に話を聞いた。取材したのは90歳前後の町民で、当時はまだ少年。悲惨な過去を振り返り、言葉にしていくことの難しさもさることながら、79年前でよ
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家々の軒先にちょうちんが飾られ、御殿屋台12台が浜松市天竜区の街中を駆ける二俣まつりは今年も盛況だった。顔見知りの児童は「おはやしの練習は大変だったが、最高の思い出になった」とほほ笑んだ。 「多少
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英会話を習う富士市の小学生たちが、富士登山などで市内に宿泊した外国人を接客する試みがあった。折り紙も英語で教えていて、鶴、こま、そしてスローイングスター。「忍者の秘密の武器」との説明に手裏剣の絵を添
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北部九州などで開かれていた全国高校総体をおよそ2週間取材した。 前回北部九州を開催地に開かれたのは記者が高校1年の時。最後の夏、その舞台に立てなかった無念を抱えた人が身近にもいる。 自分自身、最
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全国中学校体育大会では3年後から、九つの競技を実施しないことが今年決まった。部活動の設置率が20%未満の競技が原則として削減の対象となり、ハンドボールもその一つだった。 出身の神奈川県ではそれなり
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伊東市の温泉「和田の湯」は江戸時代初期の1650年、3代将軍徳川家光に献上されたと伝わる。当時の運搬方法の海路で、くみ取った湯をヨットに乗せて東京都内に運ぶ催しが今夏もあった。取り組みは江戸開府40
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ひときわ美しいアサガオが、鉢からすっと顔を出す。色とりどりの花が静岡浅間神社に咲く朝顔展。1962年から続く静岡朝顔研究会が同展で幕を下ろすと聞き、取材に向かった。 研究会の会長はいつも、出先から
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「小学生の調べ学習は、こんなにも理論的なものになったのか」。御殿場小6年生による市に対する提言発表を聞き、タブレット学習の効果を実感した。 市議会や市役所の働き、税の役目に理解を深め、市の課題解決
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「今助けるから頑張って」。8月中旬、御前崎市の砂浜で産卵のために上陸した絶滅危惧種アカウミガメが崖と砂山の間で身動きが取れなくなり、保護監視員の男性4人がかりで助ける出来事があった。 救出劇で連想
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静岡県外に住む母が高齢で生活能力が衰え始めたため、市役所に付き添って要介護・要支援の認定申請をした。「自分のことは自分でできる」と言い張る母を何とか説得したが、いつまで在宅で暮らせるのか不安だ。
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炎天下、じっと花を見つめて数時間。ブンブンと飛び回る虫たちの中にコバルトブルーのしま模様のハチを見つけ、小さくガッツポーズした。“幸せを運ぶ青いハチ”として有名なルリモンハナ
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初めて挑戦した富士登山は悪天候で大変苦しかった。開山して数週間が経過するが、登山者の救助事案などが頻発している。長らく静岡県に住んでいるが、富士山は登るよりも見て楽しむものだと改めて実感した。 県
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「こんな暑い中でサッカーするのは世界中で日本だけだ」。全国高校総体の取材現場で静岡学園の川口監督の指摘にうなずいた。 真夏の連戦で、技術より精神力が試される状況。「暑さと疲労で熱中症だけじゃなくけ
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伝統産業「遠州織物」を使った商品を直接手に取って購入できるショップが今月上旬、イオンモール浜松市野内のインテリア店の一角にオープンした。企業間取引が中心の同織物。半年間の期間限定ではあるが、ありそう
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今年も訪れた富士登山シーズン。山梨県側の吉田口山開きを取材した7月1日、5合目にいた登山客の半数以上が外国人だった。 近年外国人の軽装登山がよく報じられるが、確かに登山口付近は短パンにTシャツ姿の
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文部科学省や県教育委員会が、学校での生成人工知能(AI)活用のガイドラインを公表して1年が過ぎた。県内高校の状況を調べたところ、活用事例が出始めていた。 積極的に活用する事例がある一方、情報漏えい
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「おじさんは力抜かんと、手抜くんでね」。5月の漫才トーナメント「THE SECOND」で優勝したコンビ「ガクテンソク」を取材中、ツッコミの奥田修二さん(42)の言葉に、1歳年下の「おじさん」としてド
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小学生のころ、足早に下校し、胸を高鳴らせて自転車を立ちこぎして向かった先は、学区内にある米屋だった。目的は米ではなく、店内の一角に並べられた駄菓子。小遣いを片手に、友人と安価なグミやチョコを買い、店
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藤枝市の旧市街地に新しい風が吹きそうだ。ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」の後藤正文さん(島田市出身)が藤枝市にNPO法人を設立し、旧市街地内に滞在型音楽制作スタジオを整備する。旧
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「地震の前兆現象を見抜き、予知を実現する」。約10年前、志を高く持って大学の理学部地球科学科に入学した。しかし、地震学について学べば学ぶほど予知が難しいことを知り、地震研究とは異なる形で防災に関わる
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伊東市内の工房で、製品を前にした男性の言葉が印象に残る。「他でやっていない組み合わせだから、インターネットの検索で見つけてもらうのが難しいんです」。世の中に出回るモノやサービスは大体、消費者がそのジ
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各地域の男女平等度を示す「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」で、静岡県は教育分野の順位が37位と低迷している。四年制大学の進学率が男性54.9%、女性46.6%と差が大きいことが要因の一つだ。
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伊東市の伊東温泉に夏の訪れを告げるイベントとして毎年、各地から多くの出場者が集う「松川タライ乗り競走」が今夏も開かれた。今年は約250人の参加者がタライに乗って川を下るレースに出場。あえなく転覆し、
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茶どころ菊川市の小学生が地元茶業史を学ぶ体験学習で、講師が水筒の中身を尋ねた。挙手の状況を数えると、麦茶派が優勢。緑茶派は3割程度と見受けられたが、思った以上に支持されている印象だ。同席した医師は「
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吉田町の写真家植田めぐみさんは、夏季に富士山頂の浅間大社奥宮に住み込みで働き、神社関係者の食事を作っている。昨夏、山頂から同町の花火大会の様子を写真に収め、町に寄贈した。 「吉田町から富士山が見え
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麦茶に砂糖ですか? ちょっと詳しく聞かせてください。浜松出身の自分にとっては大変な文化に出くわした思い。富士市内の取材先で頂いた一杯をきっかけに、行く先々で話題に挙げてみた。詳しく説明できる人はいな
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「最近だと『転スラ』が面白かったですよ」。視覚障害がある浜松市の武藤千重子さん(75)は、音声ソフトを用いた読書を趣味にする。無料サイト「小説家になろう」で、若者らの人気を集めた「転生したらスライム
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能登半島地震から約半年がたった6月下旬、被災地に再び訪れた。石川県珠洲市の仮設住宅で高齢女性(85)に話を聞いていると、部屋には次々と来客があった。知的障害のある長男(62)と2人暮らしだった女性は
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本紙は掲載場所や内容により記者の署名が記載される。署名が本格的に始まったのが8年前。本来の主役は取材対象という考えが念頭にあり、いまだに本音では遠慮したい。署名の1行分で、内容をさらに詳しく書きたい
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先日、磐田市福田地区の郷土食「かつおのみそたたき」について取材した。カツオの身を包丁でたたいた後、ショウガやネギなどの薬味とみそで絡めてつくるナメロウに似た料理。酒好きにはたまらない逸品だ。 食べ
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札幌で親子3人が殺人容疑などで逮捕された事件。いびつな家族の関係が裁判で明らかになっている。 親は子どもをどう導けるのか。上智学院理事長サリ・アガスティン氏の講演を聞いた。サリ氏は「人は赦(ゆる)
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河合楽器製作所で会長兼社長を務め、2月23日に76歳で死去した河合弘隆さんのお別れの会がこのほど、浜松市内で開かれた。会場には、弘隆さんが撮影した海外の風景写真などを活用した同社カレンダーの一覧が展
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「ビバ熱海!ビバビバ熱海!!」。6日のあしたか球場第2試合で、特別措置を活用し、単独名出場を果たした熱海への声援が球場に響いた。部員は試合に出場している5人のみ。誰が応援をしているのかとスタンドへ行
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「内部検証」とはあまり聞き慣れない言葉。熱海市で2021年に発生し、開発規制の在り方が問題となった土石流災害で、行政対応の検証不足を指摘した県議会が県に求めた内容だ。 検証と言えば外部の人が行うの
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梅雨空の下、ひそやかに花を咲かせたスイレンやハス。「浜名湖花博2024」の閉幕から約1カ月。会場となった浜松市のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークの両園は通常営業を再開し、静かに来園者を迎
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静岡県内唯一の有人離島、熱海市初島に水を供給する「海底送配水管」の敷設替え工事。特殊台船を使って初島側から施工していた新設管が本土側の網代地区に到達した。市は防波工事や通水試験を経て、来年3月に供用
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子どもの頃からチョコレートに目がない。手軽におなかと心を満たしてくれる。最近食べた中で思わずうなった味は、島田商業高の生徒が手作りし、分けてくれたひとかけらだ。 3年生約20人が児童労働や原料とな
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NIE(教育に新聞を)に力を入れる浜松市浜名区の浜名高では、放送委員会の生徒が昼休みに気になった新聞記事を紹介する放送を行っている。取り上げる話題は自ら新聞紙面などから探し、感想などを伝える。その様
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東京がうらやましかった。遊ぶ場所の多さや華やかさではない。都知事選の熱気だ。中堅都市の街頭演説会場は、普段着姿の人や若者が聴衆の輪に加わっていた。その様子を高校生が「フェスみたい」と撮影していた。5
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七夕豪雨50年の取材の過程で、清水出身のさくらももこさんに関係する方々に何人か会った。さくらさんは現在の清水入江小3年時に体験した豪雨をモデルに漫画「ちびまる子ちゃん」に作品を残している。 同学年
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市長ってどんな人? こんな質問をよく受ける。市長とは16年ぶりに浜松市の新たなかじ取り役を担い、昨年5月に就任した中野祐介市長。節目やインタビューの記事ではなるべく人柄が伝わるような内容を心がけたつ
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7月1日の山開きを前に、富士山で登山者とみられる3人の遺体が見つかった。登山道が全面開通になり、山小屋が営業する開山期の夏山シーズンは例年7月上旬から約2カ月間。だが、閉山期間中の遭難事故は後を絶た
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藤枝市内の小学生が生活面で改善してほしい点などを意見交換する場面を取材した。「公園を広くしてほしい」「安く飲み物を買える自動販売機を設置してほしい」など子どもらしい意見が出た一方で、記者が子どもの頃
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円滑な人間関係の築き方を学ぶ授業で、ある高校を訪問したときのこと。相互理解を深めるレクリエーションで盛り上がる生徒に取材の後、尋ねてみた。新聞記者ってどんな印象? 「文章を書くのが上手」「頭の回転
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子供の頃、スポーツのベテラン選手が「中年の星」と呼ばれるのを見て、成績は突出しているものの、何が共感を呼んでいるのかイマイチ分からなかった。 三島市が拠点の自転車競技「チームブリヂストンサイクリン
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28人の命が奪われた熱海市伊豆山の大規模土石流から3年が経過した3日、現地を訪ねた。発生当時から取材してきた遺族や住民に近況を尋ねると「ここ数日、食欲がない」「あの光景が夢に出てくる」と打ち明けてく
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6月中旬、富士宮市の森の中、クマさんに出会った。シカのわなにかかったとの情報を受け駆けつけると、市道から10メートルほどのやぶに黒色の姿があった。まん丸な耳がかわいらしくて、近づこうとした瞬間、殺気
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古い友人の活躍を知ったときのような気持ちになった。改装工事で休館中の市民ミュージアム浜北(浜松市浜名区)にあった埴輪(はにわ)「見返りの鹿」が10月16日から、東京国立博物館の特別展に並ぶ。 市が
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湖西市の浜名港の岸壁で5月に開かれた親子向けの釣り教室。県内外からの参加者がまき餌を使ったサビキ釣りに挑戦した。さお先に“当たり”を感じ取り、小アジや小サバを見事に釣り上げた
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ことわざ「灯台もと暗し」は、身近な事柄に案外気づきにくいことのたとえ。明かりをともす照明の下は、周囲よりも暗いことから生まれた言葉である。 最近、バイク愛好家の間で御前崎市が注目されている。観光関
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小学校は東京、中学校は京都・奈良。本県公立校の修学旅行は大半が同じ方面を目指している。新型コロナ禍には近隣県や県内が脚光を浴びたが、周辺校を見れば定番に戻る傾向。行き先の希望は分かれても、仲間と旅先
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日本刀を鑑賞する時は大抵ガラス越し。知識不足もあり、見るだけではその魅力を理解しきれない。 6月、藤枝市郷土博物館・文学館の講座で初めて鑑賞刀を持たせてもらった。講師の斉藤慎一さんが愛蔵する南北朝
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11月末に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝。6月下旬、伊東市チームの代表選手の選考に向けた強化練習が始まった。関係者は「少子化の影響で近年、走り手の選出に困難を抱える」と言う。厳しい地域事情だが、監督
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石川県で最大震度7を観測した能登半島地震から半年が経過した。本社取材班として発災6日後に現地に入り、津波被害の大きかった珠洲市や大火に見舞われた輪島市の朝市などで見た光景が昨日のことのように思い出さ
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弘前大社会言語学研究室が考案した「やさしい日本語」は、文を短く、構造を簡単にして文節を切る「分かち書き」が基本。複数の意味を持つ単語は、意味が明確になるように換える。 4月の県知事選で知的障害のあ
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伊豆市瓜生野の複合観光施設「修善寺時之栖」の敷地の片隅に、部分的に高さ40メートルにも及ぶ巨大なコンクリートの遺構が残る。1973年まで稼働していた大仁金山の選鉱場の土台跡だという。普段は立ち入れな
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麦の茎をストローとして実際に使ったことはなかった。省力化機械設計・開発のファクトリーインプルーブメント(浜松市中央区)が、麦をストローに加工する製作機を開発した。加工品を使ってみると、表面はつるつる
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「すごい汗かいてる!」。先日、島田市の小学校の体育館に茶もみ体験の取材で訪れた際、児童にかけられた言葉だ。梅雨入りし、ジメジメと暑い日だったが、指摘されると少し気恥ずかしい思いがした。 児童は暑さ
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6月28日、県西部などに線状降水帯が発生した。2022年台風15号、23年台風2号が磐田市にもたらした大きな被害が頭をよぎった。市は北部の2地区に「緊急安全確保」を発令。雨脚が落ち着き始めた昼前に現
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「本当のおいしさを知ってほしいんです」。生産者にそう言って勧められた長泉町ブランド認定品のブルーベリー。かむとプチッと口の中ではじけて、実がぎっしり。今まで食べたものとは明らかに違うと素人でもわかっ
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清水エスパルスの担当になって5カ月。北は東北から南は九州まで、アウェー戦の取材に足を運ぶと日本の広さとともに、地域性や天候、文化の違いを実感する。試合の勝敗によって悲喜こもごもな感情で味わう郷土料理
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5月中旬、掛川市の山間部、西山地区の「夫婦滝」を訪れた。新緑に囲まれて聞いた水の音は涼しく、自然の豊かさを感じた。 連れて行ってくれたのは同地区を盛り上げようと活動する中山敏治さん(72)。中山さ
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山梨県富士吉田市で日本富士山協会の総会を取材した際、隣席した現地記者に最近のトレンドを尋ねた。「ローソン河口湖駅前店の取材が大変」とのこと。コンビニの屋根に乗っているような富士山を撮影できると訪日客
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がんなどの手術により、腹部に人工肛門や人工ぼうこう(ストーマ)を造設した「オストメイト」が、県内外の施設で入浴施設やプールの利用を断られた、という記事を書いた。 相談が寄せられていた日本オストミー
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とても効果のある取り組みだと感じた。浜松市中央区の高台中は、いじめが起きにくい環境づくりを考える全校参加のフォーラムを開催した。生徒たちが積極的に発言し、真剣な表情で意見に耳を傾ける姿が印象に残った
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伊豆市土肥地区で6月を中心に開かれる「トビウオすくい」が、今年も人気を集めた。同月上旬の取材時も多くの人でにぎわった。昔は漁の一種だったが今では重要な観光資源の一つとなっている。 参加者は午後8時
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創刊50周年を迎えた東京都中野区の地方紙「週刊とうきょう」の主幹で現役の記者でもある涌井友子さん(93)=藤枝市出身=に会うため、涌井さんが取材予定の同区の工芸展の会場で待ち合わせた。しゃきっとカメ
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6月中旬、浜松市浜名区にひきこもり支援の施設「浜松市ひきこもり地域支援センター浜名サテライト(仮称)」が設置された。開所式で施設関係者は「当事者の孤立を防ぎ、支援の充実を図りたい」とあいさつした。市
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パート従業員の勤務日時決定は自由、工場のレイアウトやデザインは従業員が決定-。働きやすい環境づくりに力を入れる県東部の製造業を立て続けに取材した。現場で生き生きと働く従業員の姿が印象的だった。各方面
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「敗残虚脱荒れし世にしあわせ築くは誰が任ぞ夢中で歩みし福祉の道もいつしか六十有余年…」 静岡県ボランティア協会前理事長の神田均相談役(94)が講演で自作の詩を読んだ。そこには戦争を経
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闇夜を舞う幻想的な光。5月末、御前崎市門屋でホタルを観賞した。慌ただしい日々を忘れ、心和ませる光景に感動した。 このホタルは、豊かな自然を未来に残そうと地元の住民有志「門屋ほたるの会」が毎年、幼虫
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「道路管理課に聞いてください」「河川課が知っています」「これは資産税課です」「県の担当ですね」-。18日に沼津市を襲った大雨。被害概要を災害対策の“司令塔”であるはずの危機管
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大型トラックと衝突し、自転車の女子高校生が亡くなった―。2019年4月6日朝、静岡市葵区豊地の交差点で起きた事故。自宅に近く、危ない場所との認識もあって鮮明に覚えている。 ただ、「大人が守らないと
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天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅(浜松市天竜区)周辺を題材に水彩画を描く、60代男性と知り合った。明るめの色使いで、駅舎や集う人々を活写していく。「最近は遠方から訪れる人が増えたと感じる」と話す。 天浜
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今月18日の大雨による沼津市内の水害は、「またか」の思いにとらわれた。低地が多い原、浮島、大平の各地区は冠水や床上・床下浸水に見舞われ、雨量が少しでも増すといつも水浸しになる魚町の狩野川沿いの市道は
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静岡、山梨、長野の3県にまたがる南アルプスが6月、ユネスコエコパーク登録10周年を迎え、各地で記念イベントが行われた。 3000メートル級の高峰が連なり、生息する動植物は約5000種とされる。流域
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高齢化率が高い自治体は総じて選挙の投票率も高い―。定説と思っていたが、今回の知事選の取材を通じて覆された。高齢化率が県内の市の中で最も高い熱海市。投票率は42.18%と県内35市町で最も低かった。
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生後間もなくして国の指定難病「色素性乾皮症」を発症し、治療を続ける浜松市の新貝海陽ちゃん(3)の母親が市内中学校で講演を行った。治療法がないといわれる息子の病気を治そうと、講演や交流サイト(SNS)
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取材で多くの人に出会う中で、自分の在り方を省みる場面が多々ある。 スポーツ選手が小学校を訪れ、競技を通じて交流した授業。終了後、使用した道具はスタッフに任せるのではなく、選手自らが当たり前のように
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1カ月に一度、順番が回ってくるコラム「清流」。恥ずかしながら毎回、何を書くか頭を悩ませている。5月はお茶をテーマにした清流を掲載したが、実は対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の力を借りた。
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東海道線なら熱海駅から浜名湖を渡るあたりまで。富士山麓で行われたトレイルランニングレース「Mt.FUJI100」は、延長167キロを45時間の制限で走る。2200人のランナーが起伏のある悪路や足腰の
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静岡空港が便数を思うように増やせない主な原因は人手不足と知り、“目からうろこ”だった。新型コロナウイルス禍の収束で「就航は増えるばかり」と信じ込んでいた。 需要はあるのに「
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「腫れた部位を氷で冷やしてください」。医療関係者向けに三島市で開かれたやさしい日本語講座。「腫れ?」「冷やす?」。戸惑う患者役の外国人に対し、どんな言葉を使えばいいか参加者と頭を悩ませた。 外国人
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罪を犯した人などの更生支援に尽力した県内の複数の保護司から話を聞いたことがある。意識してきたことを尋ねると、「同じ目線に立ち、自ら一歩を踏み出せるように寄り添う」といった答えが返ってきた。 あらゆ
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新茶期入り直後の小欄で静岡茶市場初取引に触れ、「県産一番茶の上場量は過去最少。異例の幕開け」と記した。あれから2カ月。今も現場で異例な出来事ばかりを目撃している。 一番茶は消費の伸び悩みを背景に、
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各種目で熱戦が繰り広げられた県高校総体。この時期になると、陸上競技に打ち込んでいた大学時代の先輩の言葉を思い出す。 「どんなに頑張っても悔いは残るもの」。先輩が卒業時のスピーチで、後輩に向けて送っ
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高枝切りばさみで自宅玄関先の木を剪定(せんてい)していると、枝や葉とは違う何かが落ちてきた。恐る恐るのぞいてみると、“何か”の正体は、手のひらサイズのかわいらしい鳥の巣。剪定
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女子プロゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディースが16日まで御前崎市で行われ、36歳のベテラン若林舞衣子選手が優勝した。安定感のあるスコアメークは豊富な経験がなせる技。重圧の
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「金メダルを取ったら『梶原悠未ロード』を作ってほしいです」。7月に開催されるパリ五輪の自転車競技・トラック種目代表に内定した梶原悠未選手(27)=伊豆の国市=が、6月上旬に同市役所を訪れた。山下正行
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全国高校野球選手権静岡大会が30日に開幕する。昨年は浜松開誠館が初優勝し、浜松勢として実に21年ぶりの甲子園出場を果たした。自由な髪形、週休2日、メジャーリーグのようなユニホームなど、高校野球に新し
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焼津市鰯ケ島の岸壁で20歳の男性が一緒に遊んでいた仲間に海に投げ入れられ、死亡した事件から1カ月がたった。発生直後から現場には数多くの花などが手向けられていたが、今は釣り人が連なる事件前の風景に戻っ
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裾野市が「不適切な保育」の再発防止事業を始めた。園長ら施設管理者を対象にした講習会で、外部講師は不適切な保育を取り上げた昭和の新聞記事のコピーを配り、同じような事件が最近も県外の施設で起きたと紹介し
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多様な手口で現金やカードをだまし取る特殊詐欺や交流サイト(SNS)を悪用したSNS型投資詐欺、ロマンス詐欺などが全国で相次いでいる。掛川署管内でも同様。発生が続く中で先日、詐欺グループの受け子とみら
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日頃の取材活動で車を運転していると、目を疑う光景によく出合う。それは幼児がチャイルドシートを着けずに乗っていること。最近は運転手の脚の上に乗っている場面も見かけ、「もし事故が起きてしまったら&hel
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こんなにきれいだったかな-。ピンク色の空が眼下に広がる田んぼに映り込む光景。昨年も見たはずの「久留女木の棚田」(浜松市浜名区)が夕焼けに染まりゆく様子は、これまで見たことがないほど美しかった。 カ
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パリ五輪開催へ40日を切った。静岡県関連選手の出場も日に日に決まる中、現地からも開幕に向けたニュースが増えてきた。同時に思い起こされるのはここ数カ月間に、あと一歩でパリ切符を逃してきた選手たちの姿だ
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地域の絆が強いほど、外部の人を頼りにせず、結果的に「受援力」が弱くなる-。能登半島地震の被災地支援に関わるNPO職員からそんな話を聞いた。 受援力とは助けを求めたり支援を受けたりする力のこと。災害
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左腕が軽くなって久しい―。スマートフォンで時間を確認するのが当たり前になってしまった。社会人になって少し背伸びして購入した腕時計は今、自宅の棚にしまってある。 浜松市浜名区のかみや時計店で、昭和の
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西伊豆町や観光協会、商工会などでつくる「ロケさぽ西伊豆」が吉本興業と共同製作した映画「お屋敷の神さま」の上映会が6月上旬にあった。西伊豆の夕日や海などの美しい風景が映し出され、住民は見慣れた景色を誇
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静岡市葵区の住宅地にひっそり立つ建穂寺観音堂。入り口には建穂自治会員の携帯番号が書いてある。電話をかけるとすぐに駆けつけて鍵を開け、約60体の仏像を拝観させてもらえる。 こうした取り組みを続けるの
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普段使っている化粧品が定価の半額以下で販売されているのを大手通販サイトで見つけた。包装デザインが変わるから在庫処理で安いのかもと思い、不安を抱きつつも注文した。 1週間後、公式店舗の購入品と同じ外
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日本企業で海外高度人材の引き合いが強まっている。浜松市内でも6月、県内大学で学ぶ留学生と市内に拠点を置く企業の交流会が開かれた。採用担当者、学生とも真剣な表情で向き合う姿が印象的だった。 企業から
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一昨年の台風15号で被災した川根本町文沢地区の避難要請が解除され、住民が約1年半ぶりに帰宅した。 最寄りの飲食店まで車で約30分。生活の便利さだけで見れば、避難先だった町営住宅の方が恵まれていたの
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若者や家族連れに向けたにぎわいイベントを主催する知人の本業は林業。平日朝にメッセージを送ると、返信は夕方以降。スマートフォンの電波がつながらない地域で作業しているからだ。浜松市林業振興課の担当者は「
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鈴木康友知事が就任早々、選挙期間中に訴えた静岡県東部への医大誘致の構想を軌道修正した。「ばかにしている」。有権者から怒りの声を聞いた。 準備期間は短かったとはいえ、選挙中の訴えがこうも簡単に覆るの
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野球とサッカー。子どもたちが憧れる国内プロスポーツの両雄だ。Jリーグ関係者は「野球より大きく載るならば何でも書いて」と強烈な対抗心を燃やす。ただ近年は双方の良い部分を取り入れて発展しようという姿勢が
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浜松市内中山間地の催しを取材中、頭にスカーフをかぶり、長袖のブラウスを身にまとったインドネシア人女性たちに会った。介護施設で働いているという。 最年少の20代女性は数年前まで技能実習生として工場で
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気温が上がり雨の日が増えた5月後半、県内でもホタルが飛び始めた。各地の独特な風景を絡めた写真がSNSでも上がっている。 南伊豆町では、川から降りてきたホタルが海岸沿いを飛ぶ。全国的に見ても珍しい光
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「模型を今まで作った経験はありますか」。静岡県内の小中高生が地場産業の魅力に触れる静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)の招待日。毎回必ず、複数人に尋ねている。 今年は「経験がある」と答えた
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浜松市浜名区三ケ日町のミカン園で、ドローンを活用した農薬の空中散布の実証実験が行われた。使用できる農薬が限定されていることや、機器の導入、運用に伴う費用などを背景に、果樹園では稲作や畑作と比べてドロ
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5月下旬の週末、定期船に乗って熱海市の初島を久しぶりに訪れた。熱海港から約30分の船旅。目的は取材だったが、行楽客に紛れて潮風を浴びるひとときが気分をリフレッシュしてくれた。 船のデッキに立ち、熱
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一昨年秋の台風15号で被災した大井川鉄道の運休区間を歩いて見学するツアーに同行取材した。至る所でレールや枕木に土砂が覆いかぶさり、倒木や線路を支える土台がえぐられた箇所もあった。復旧までの道のりの厳
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JR沼津駅周辺の鉄道高架化は構想から30年以上が経過した。5月の知事選に関連した取材中、中心街のある店主が「お年寄りが『生きているうちは完成しないよ』と諦めたように鼻で笑っていた」とつぶやいた言葉が
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磐田市内の小学校で、給食の食べ残しを減らす“政策”を公約にした3人の候補者から「給食大臣」を選ぶ模擬選挙があった。児童が選挙の仕組みを学ぶ授業だったが、本物さながらに&ldq
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酒席で同僚女性の体を触るなどのセクハラをしたとして5月、県立高校の男性教頭が停職2カ月の懲戒処分を受けた。役職について、なぜ降格の処分がされないのか、疑問が残った。 県教委に確認すると、教頭は停職
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今年で10回の節目を迎えた御殿場市の野外フェス「アコチルキャンプ」。バスで会場に着くと、駐車場で顔見知りの姿を見つけた。地元会社役員の男性は主催者に誘われ、ほぼ毎年ボランティアとして関係車両の誘導に
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もし同じ場面に出くわしたら、この子たちのように行動できるだろうか―。道ばたで倒れて動けなくなった高齢女性を力を合わせて助けた児童4人の話を聞きながら自問自答した。 4人は浜松市の芳川北小に通う6年
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前知事の「職業差別」とされる発言に、外務大臣の「うまずして何が女性か」との発言と、静岡県内政治家の言葉が相次いで世間を騒がせた。「切り取り」との批判も起きた。 発言者のこれまでの行動、全体の文脈を
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元浜松市長の鈴木康友氏が新知事に就任した。川勝平太前知事の突然の辞職に伴う知事選は、15年ぶりに新たな静岡県政のかじ取り役を決めるという意味だけでなく、国政と絡めた与野党対決、出身地による地域間対立
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知事選取材のさなか、数年ぶりにぎっくり腰になった。何度も患い、対処法は心得ているのだが、やはりつらい。とはいえ、全県を股にかける候補者と会える機会は貴重だ。じっと痛みをこらえて足を運んだ。 沼津仲
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不適切な事務処理や時間外勤務の過大申請…。5月末に静岡市職員の不祥事案件を連続して取材した。たまたま時期が重なったのかもしれないが、いささか多過ぎやしないかと驚いた。 不適切な事務処
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女子プロレスラーの神取忍さんが地域貢献活動として、清水町で農業に取り組んでいる。昨年8月から始めた活動を本格化し、名前にちなんだ「神取米」の誕生を目指している。先日、作業を見学した。 神取さんとは
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ことわざ「早起きは三文の徳」は、朝早起きをすれば、何かしら良いことがあるという意味。規則正しい生活習慣の効果が得られるほか、慌ただしい朝に時間と心の余裕が生まれる。 5月中旬から絶滅危惧種アカウミ
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6年ぶりの再会だった。今春、駿府城公園で観光客向けの人力車を引き続ける五條満さん(88)=静岡市駿河区=から電話をもらった。「私を分かりますか?」。一瞬迷ったものの、生粋の静岡弁にすぐにピンときて会
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2000年前後に流行した文化のリバイバルが相次いでいる。当時、小学生だった筆者にとって最も懐かしく感じられた復刻が、子供服ブランド「エンジェルブルー」の再販だ。かつて県東部にあった直営店舗は、JR沼
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5月13日の午後、浜松市浜名区の横断歩道で小学4年生の女児(9)がごみ収集車にひかれ、命を奪われた。「悪口を絶対言わない人」「笑顔がすてき」。亡くなった女児の人となりを取材で知り、さらに胸が痛くなっ
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子ども向け新聞「YOMOっと静岡」を4月、リニューアルした。子ども目線を意識した県内情報を掲載しようと日々奮闘している。 先日は知事選に合わせた特集を展開し、投票の大切さを呼びかけた。投開票日に赴
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人口減少対策を提言する民間組織「人口戦略会議」が発表した報告書で長泉町が県内唯一の「自立持続可能性自治体」に分類された。少子化が進む中、100年、200年先の未来まで自治体が生き残るにはどうすれば良
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先日、掛川市内での取材を終えて運転していたところ、対向車に道を譲って脇に寄せたら車輪が側溝に落ちてしまった。教習所以来の脱輪にぼうぜんとしていた私に、下校中の高校生2人が声をかけてくれた。その後、犬
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異例の短期決戦となった知事選が終わった。選挙期間中、候補者は静岡県内各地で支持獲得に向け熱弁を繰り返していたが、限られた時間でのPRに各陣営が苦労したであろうことは想像に難くない。 「短期決戦で投
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浜松市が行政区再編されて5カ月が過ぎた。現在の同市中央区に親戚がいるのだが、「中央区で事件」と言われても危機感が薄くなってしまった。 以前はそういったニュースを見ると、親戚の家の近くかもしれないと
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近年の地震や豪雨災害を踏まえ、各地の避難所運営訓練の内容に工夫が施されるようになった。車椅子利用者の支援手順を確認したり、災害関連死を防ぐため栄養のある食材や地元の野菜を使った非常食を準備したり。
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もうパリ五輪には手が届かないと覚悟していたはずだ。それでも、体操男子の三輪哲平選手(セントラルスポーツ、城南静岡中出)は、NHK杯の最後の鉄棒を美しい演技で締めた。その時はまだ分からなかったが、取材
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フィギュアスケートで活躍する鍵山優真選手が自動車メーカーのスズキとスポンサー契約を結んだ。同社の新型「スイフト」の広報大使となる。運転免許証を取得中という鍵山選手が、スイフトで繰り出す姿が近く見られ
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幼い頃、祖母が持っていた大きな化粧品ケースをのぞくのが大好きだった。化粧水やクリームがところ狭しと詰め込まれていて、ふたを開くと化粧品の独特の香りが広がったのを覚えている。外泊時も持ち歩いていたため
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スマホを「ピッ」とかざして支払い完了。QRコード決済の登場により、買い物で現金を使う回数は劇的に減った。小銭を数える煩わしさもなく、入金も簡単にできる。これなら財布は持ち歩かなくても…
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約14年ぶりに学校給食を味わう機会をいただいた。袋井市の給食を食べたのは初めてだが、懐かしい味がした。ただ一品、手作りのいちごジャムが出ることには驚いた。イチゴならではの酸味がほどよく、風味も豊か。
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効率よくやろう-。社会人6年目を迎え、学友と励まし合っている。業界は違えど、互いに仕事量が増える年次になった。最近は記事に必要な要素が集まったら意識は次の現場に向く。 新人の頃に静岡市で取材した中
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地元で1人暮らしをする76歳の父が運転免許の返納を考え始めた。「85歳までは運転したい」と言うものの、燃料代高騰が年金生活には厳しいという。車なしに自分らしく生活できるのか、家族としても悩む。 日
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昨年6月に県内に猛威を振るい、磐田市と浜松市で2人の死者を出した台風2号による豪雨災害から間もなく1年が経過する。土砂災害が多発した市内では、今なおブルーシートがかけられた斜面が散見され、爪痕は色濃
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26日に投開票された知事選。選挙期間中、複数の候補者の街頭演説を直接聞いたが、大きな争点とされたリニア問題や浜松市の新野球場のあり方は県東部の住民にとって、どこか遠い話題の印象を受けた。 超短期決
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前所属では定期的にラジオ番組に出演する機会があった。事前に渡された台本に話す内容を書き込んで臨むものの、パーソナリティーからの不意打ちの質問に泡を食い、ありったけの自己嫌悪を抱えてスタジオを後にした
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浜岡原発の全炉停止から13年が経過した。原子力防災の観点から振り返ると、避難先を明示した県の広域避難計画が策定されてから8年。これだけ長い時間があっても啓発や課題の整理は道半ばで、あまりに歩みが遅い
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国際医療活動に取り組む心療内科医師桑山紀彦さんの講座を三島市内で取材した。戦渦に巻き込まれた青少年とのエピソードを聞き、平和の尊さ、ありがたさを改めて実感した。 特に印象に残ったのが、パレスチナ自
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「サステナブルな(持続可能な)庭」と聞いて、ピンとくるだろうか。初めて耳にした時、植物を植えるのだから庭にはそもそも持続性があるのでは―と思ったが浅見だった。 浜松市の2会場で開催中の浜名湖花博で
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1年前の富士市議選は、新人19人を含む42人の候補者が名前と顔を売った。新鮮味のある主張も目に留まり、誰もが自身との関わりを見つけられると思われたが、結果として投票率は過去最低となった。ぜひ投票所へ
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電子楽器大手ローランド(浜松市浜名区)のゴードン・レイゾン社長(58)が家庭の事情により、任期途中で退任することになった。英国人のレイゾンさんは同社初の外国籍社長。ジーンズと、同社50周年記念Tシャ
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「その学びを会社でどう生かすのか」―。就職活動中、そう問われ困った。大学での専攻は純粋な興味だけで選んだ哲学。当時、哲学から得られる仕事に役立つスキルが想像できず、うまく答えられなかった。 県舞台
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筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)を患い、闘病の経験や日々の思いをつづった著書100冊を、磐田市の横山小寿々さんと家族が市に寄贈した。診断が難しく「怠けている」と誤解されがちな疾病。同じような立場にい
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「災害当時は小さな集落に報道陣が殺到し、大変だった…」。5月に発生50年を迎えた伊豆半島沖地震。27人が土砂にのみ込まれた南伊豆町の中木地区で、父と愛息を失いながらも消防団活動に従事し
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静岡県内10市の公立図書館に電子図書館サービスの実態を取材した。各市町の司書は予算や利用促進の課題を挙げ、そろって大きなため息をついた。紙とデジタルの両立は難しい-。 有識者は「課題解決のため広報
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川勝平太前知事の辞職に伴う知事選は終盤に入った。磐田市内で行われた街頭演説に度々出向くが、立候補者の声に耳を傾ける若者はわずかで、20代の自分は場違い感を味わった。 地域の方々と話しても、同世代と
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富士山頂付近の雪解け水が溶岩流の跡を流れ、山肌に数時間「川」が現れる現象「まぼろしの滝」。富士山須走口で見られる初夏の風物だが、山小屋関係者によると、今年は高温により例年より2週間近く早い4月中旬ご
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遠く古里の出身小学校が本年度末で閉校することが決まった。記者が在籍した15年ほど前ですでに全校児童は40人を切っていたから覚悟はしていたが、やはり寂しい。 最後の運動会が行われた日、父から送られて
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熱海市上多賀で5月中旬に開かれた熱海特産ダイダイの摘花体験会。香料、食品、ホテルの業界関係者が新たな商品やサービスの開発に向け、摘花作業にいそしんでいた。どのような成果が出るか楽しみだ。 「熱海割
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浜松市中央区の蜆塚遺跡を紹介する市のパンフレットが約30年ぶりに刷新されたというので、同遺跡に隣接する市博物館に取材した。A4見開き4ページにまとめられていて読みやすい。縄文時代後期から晩期(約40
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高校野球では今春、低反発の新基準バットが導入された。静岡県大会での本塁打は昨春の10本から3本に激減。二、三塁打の数も昨秋の137本から108本に減った。極端な打高投低傾向が是正され、守備力や機動力
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出勤時、沼津市内にある自宅の玄関を開けると、そびえる富士山が目に入る。雪の増減を見て季節の移ろいを感じられるのは、沼津市民の特権と思う。 山梨県富士河口湖町のコンビニ店越しに見える富士山が話題だ。
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「浜松に生まれて良かったな」。威勢の良いかけ声やラッパの音色が響き渡る浜松まつりの凧(たこ)揚げ会場で、高校生ほどの若い女性2人の話し声が聞こえてきた。会場に集まった大勢の浜松っ子の気持ちを代弁して
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「ジェリクルキャッツを知っているか」。劇団四季のミュージカル「キャッツ」は40年以上愛されている名作だが、周囲の反応を見るにどんな内容か知る人は少ないようだ。ご存じ「ライオンキング」や「オペラ座の怪
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浜松市の都市部から車で1時間半の天竜区佐久間町の浦川地区。そこからさらに車で30分山に入ると、50年以上前に閉校した旧吉沢小の学校跡がある。天竜区では、こんな学校跡がたくさん残っている。 この地区
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沼津市西浦江梨地区で長らく続く伝統のヒジキ漁が4月、今年も無事に行われた。調理方法も独特で完成までの丁寧な手作業が、しゃきしゃきとした食感とおいしさを実現している。 大潮の干潮に合わせて、江梨漁業
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30年以上前の他県での話だが、記者が通った中学校は1学年11クラスの編成だった。高校は同12クラス。各教室に約40人ずつ生徒がいたのだから、先生方はさぞかし大変だっただろう。 全国の15歳未満の子
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新茶期を告げる「月夜の茶摘み会」が今年も掛川市五明で開かれた。夜の茶園に音楽が響き、ランタンのやわらかな光に照らされて芽を摘むのはまさに非日常体験。運営のため市内茶業関係者も多く出席した。 ただこ
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わが家では今年、4月までひな人形を飾った。「しまい忘れか」と言われてしまいそうだが、そうではない。御殿場市や小山町など全国の一部地域では、旧暦の3月3日に近い4月3日を桃の節句としている。 市内で
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ラグビーリーグワン・静岡ブルーレヴズの矢富勇毅選手が今月の最終節を最後に現役を引退した。公式戦通算出場はチーム歴代3位の151試合。レジェンドの姿を1万3000人超の観衆が目に焼き付けた。 けがと
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「日本一の山を日常的に見られているのは特別なことだと思わないと」。三島市を拠点に自転車競技の五輪出場を目指す「チームブリヂストンサイクリング」の今村駿介選手が取材中口にした言葉に思わず納得した。
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小学生のころ、毎週月曜の早朝に祖父が自宅に花束を持って訪れた。「きれいな花は心を豊かにするんだ」と手渡され、祖父が育てた色とりどりの花を抱えて学校の教室に持っていくのが祖父から託された大事な&ldq
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静岡の川の上流に、今も静かに「眠れる獅子」が潜んでいる。ダム貯水池内に堆積した土砂のことだ。 本来、土砂は川の営みの一部として、下流の地形を形作り、恵みの源となってきた。しかし、せき止められた土砂
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ある小さな田舎町の広報担当になった新人女性職員が主人公の小説「謎解き広報課」(天祢涼著)を読んだ。都会出身で第1志望の部署とは異なる広報課に配属されたが、広報紙づくりを通して次第に町への愛着を深める
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随分前のことだが、子どもが生まれた時の感動は忘れられない。特に末っ子が誕生した直後の数日間、病院の個室で家族全員で寝泊まりしたのは特別な時間だった。空間は狭く物は満ち足りなくても一緒にいるだけで大き
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今回の知事選を若者がどう見ているか取材しようと、大学生5人による座談会を静岡市内で開き、記事にした。「知事の辞職表明は衝撃だったが、『次の知事』への関心は低い」「自分の1票で社会が変わると思えない」
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静岡県に来たのが約4年前。正直、静岡に住んでからも最近までコーヒー派だった。朝は湯を沸かして市販のドリップコーヒーを入れ、取材の合間にコンビニで買い、原稿執筆の際にも飲むのが当たり前だった。 ただ
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「はたらく車」はなぜ子ども心をくすぐるのだろうか。ゴツい見た目と特殊な装備が頼もしさを感じさせるからか。 富士宮市に完成した「宮っ子!消防わんぱーく」に、役目を終えたばかりのポンプ車と救急車が展示
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「海洋文化施設であって水族館ではない」。清水港で建設を進める静岡市の担当者からよく真顔で言われたせりふだ。「単なる展示施設ではなく、海洋保護の啓発や教育を行う」というプライドに他ならない。 薄日が
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昨年火災が発生した湖西市環境センターリサイクルプラザの復旧工事のため、市は約8億5000万円の見積額を市議会に示した。出火原因は不燃ごみに混入したリチウムイオン電池。1本の電池が多額の税金を必要とす
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ゴールデンウイークだけど、メールならいいか。連休中の旗日に、何件かメールした。確認を急ぐ内容でもなく、そもそも連休を業務の好機と働いている職種も少なくない。送信ボタンを押す時、申し訳なさを封じ込める
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「静岡県、どうしちゃったの?」。県外の知人から連絡があった。失言、突然の退場劇、政治とカネ、女性問題。政治家の不祥事や身勝手な振る舞いが連日、全国ニュースに取り上げられ、返す言葉もなかった。 イン
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「なぜ日本人は時間を守る人が多いの?」「長寿の秘訣(ひけつ)は?」。浜松市外国人学習支援センターで日本語を学ぶ在住外国人のとある疑問だ。半年にわたる学習の総仕上げで日常生活で気になった点を調査し、日
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生まれ育った函南町の書店に「5月上旬で閉店のお知らせ」という張り紙があった。大学進学を機に地元を離れるまでよく訪れ、社会人になってからもたびたび書籍を買っていた思い出の店だっただけに、一抹のさみしさ
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「野菜を売ったりする人だよ」。春の褒章を受章した島田市内で青果店を営む元保護司の男性は笑顔で野菜や果物を包んでいた。 家業の傍ら、少年野球団の監督やPTA、町内会の活動などにも長年取り組んできたと
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人口10万人以上50万人未満の自治体の中で、ごみ排出量が最も少なかった掛川市が2位に後退した。前年よりさらに排出量を減らしたにもかかわらず、東京都日野市に全国トップを譲った。市民として悔しい。 悔
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4月下旬に投開票が行われた伊豆市長選は同市誕生以来最低の投票率(42.63%)を記録した。これは市民の市政への関心の低下だけが理由ではないはずだ。 投票所まで出向くのが原則とされているが、ネット投
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まぶしい日差しに照らされた深い青色の海面。焼津市役所の上階から眺める景色に、港町にやって来たことを実感する。 海からの頂き物が焼津の大きな魅力だが、決して自然の恵みだけで栄えてきたわけではない。先
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遠州灘沿岸でここ数年、静岡県西部の企業や団体、学校によるクロマツの植樹や保全活動が活発化している。4月上旬には、浜松市と湖西市の12ロータリークラブでつくる国際ロータリー第2620地区静岡第5グルー
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大学で数学を学んだ理系人間だ。医療職を志す御殿場南高生を対象としたフジ虎ノ門整形外科病院の院内ツアーでは、職員の専門的な説明を生徒の誰よりも楽しんで聞いた自信がある。 診療放射線技師と臨床工学技士
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長藤の名所である牧之原市の東光寺。「今が一番きれいだよ」と地元保存会のメンバーに声をかけていただき、取材に訪れた。 花はまだ三~五分咲きくらいで、長藤と言うには房の先の開花が足りない。「見頃はまだ
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先日、県外から遊びに来てくれた友人が、帰り際に「1日じゃ足りないなあ」とつぶやいた。手元のスマートフォンには、三島駅前で撮影した観光案内の看板の写真。西伊豆町の堂ケ島などを挙げ、「想像以上に回りたい
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静岡大発の超小型人工衛星の開発を主導する能見公博・同大工学部教授が執筆する本紙「窓辺」が4月から始まった。基本的に月曜掲載で、研究に関する苦労話が読めるほか、普段の取材ではなかなか表れない能見教授の
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川根本町の資料館やまびこに「ヒダサンショウウオ」として展示されていた標本が先日、より希少な「アカイシサンショウウオ」だったことが判明した。外見上では判別が難しい両種だが、同館を訪れた専門家が微妙な違
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浜松市天竜区の天竜川で、礫岩(れきがん)が地下深くで変成作用を受けてできた「礫岩片岩」が見つかった。高圧の環境で引き伸ばされたそれぞれの石の形を解析することで、過去にどんな変形を受けたか推測できるた
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西伊豆、松崎両町の港がにわかに活気づいている。駿河湾フェリーの入港トライアル実施や東海汽船の高速ジェット船の運航試験日程が発表されるなど、4月に港関連の話題が相次いだ。新たな交通手段による観光誘客の
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静岡市葵区の藁科川流域で今春、明治時代に創立された清沢小と水見色小が長い歴史に幕を下ろした。「この学校は人に愛され、人を集め、みんなを育ててくれた」。住民主催の閉校式典を取材し、保護者代表の言葉に胸
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この事態を招いたのは一体-。昨年来、沼津市と市議会の一部で起きた二つの「混乱」は、多くのことを考えさせられた。 これまで丁寧に記事化してきたため詳細は省くが、双方に共通していることがある。明らかに
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度重なる不適切発言によって川勝平太知事が突然の辞職を決めた。辞職説明も納得できるものではない。全国放送のテレビ番組で川勝知事の問題が繰り返し取り上げられ、県民の一人として恥ずかしくなった。 一方、
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麻しん(はしか)の感染が3月に相次ぎ、国内の患者は21人と昨年1年の7割を超えた。「まだ全然少ない」との印象は否めないが、国や行政が注意喚起するということが、はしかの怖さを物語っている。 50代以
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小山町議会3月定例会で“大きな矛盾”に遭遇した。採決の様子を見た町民はきっと、議会に対して不信感を抱いたことだろう。 2024年度一般会計予算案に対し、一部予算の削除を求め
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磐田市には自治会と別に、各地区のまちづくりを担う「地域づくり協議会」がある。市の交付金を元手に子育て支援や防災・防犯などの活動を展開している。高齢者の移動支援など特徴的な取り組みも多い。 そんな市
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2年前に元交際相手の女性を殺害した罪などに問われた男の裁判員裁判で、静岡地裁は3月、懲役18年の判決を言い渡した。一貫して無罪を主張していた男の主張を、全面的に退けた。 女性は当時、中学1年の息子
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川勝平太知事が御殿場市をやゆしたとされる「コシヒカリ発言」が騒動になった当時、同市で市民の声を聞いた。発言への批判は当然聞かれたが、発言に絡んで知事を批判する勢力への苦言も多かった。「政争の具にする
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これまでの居住地ではほとんど耳にする機会がなかった同報無線が、袋井市に来てから身近になった。 正午に流れる袋井市歌。着任するまでは当然聞いたことがなかったが、今では鼻歌を歌えるほどに。ようやく「袋
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触れる者すべてを傷つけそうな鋭い目つきの野良猫が近所にすみ着いている。そのふんを何度踏んだことか。元旦もべっとり。正月は靴の臭いが取れるまで洗い続ける羽目になった。 桜の季節になり、無愛想な猫は太
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空き家を改修して移り住んだり、店舗として活用したりする人に出会う機会が増えた。浜松市内にある築50年以上の古民家を訪ねると壁紙や床板、水回りが新たになり、旅館のような雰囲気を演出していた。所有者の3
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スポーツの試合会場などで販売される飲食物「スタジアムグルメ(通称スタグル)」。アスルクラロ沼津の試合取材前、いつも「今日こそは」と食べたいものをあれこれ考えているが、時間に追われて結局食べられないこ
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コロナ禍をきっかけに注目されたアウトドア。キャンプを筆頭に、屋外で密を避けられるとして一躍人気となった。一方で昨年あたりから行動制限の緩和で競合するレジャーに人が流れ、「ブームは曲がり角を迎えた」と
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食卓に並ぶなじみの海産物、いつまで安定供給できるか。沼津市静浦地区で長らく漁業を支えてきたベテラン漁師によれば、今の担い手は全盛期の5分の1程度かもしれないという。 自然を相手にする仕事は想像以上
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「忍者って陽キャなのか?」。忍者研究の第一人者として知られる三重大の山田雄司教授の講演会を取材した。テーマは「現代に活かす忍術」。現代社会で忍術をどのように活用するのか、興味を引かれた。 山田教授
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静岡市葵区の茶問屋街は不思議なまちだ。市内中心部からほど近い一角に、市場と問屋、茶工場や小売店がひしめき合う。そこでは、茶という農産物をめぐる、濃密な駆け引きが繰り広げられている。 茶況担当として
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熱海市伊豆山の大規模土石流と被災地のことを、川勝平太知事は忘れていたのだろうか。辞職の意向を正式に表明した3日の記者会見。復旧復興や責任追及をはじめ、数多くの課題を抱える熱海土石流について、何一つ言
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席に着くと、自分のスマートフォンでテーブル上のQRコードを読み取って、サイトからメニューを注文する。そんなモバイルオーダーを使う機会は珍しくなくなってきた。 つながったサイトは安全か。登録作業や、
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川根本町域の大井川本流には現在、約30本の橋がかかる。山間部では、川岸を中心に発展してきた歴史があり、両岸をつなぐ橋が現在まで町にもたらした恩恵は計り知れない。 町民によると、橋がかかる前は、約5
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掛川市の伝統工芸の葛布(くずふ)。魅力の一つは丈夫で、年月を経て色の変化を楽しめるところだろう。市内の織元で、織られたばかりの新品と35年、100年前のものを見比べる機会があった。いずれも光沢を持ち
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下田支局に勤務していた数年前、移動知事室は時間が許す限りなるべく多くの場面を取材するように心がけていた。周囲も驚くような発言を川勝平太知事が突然する可能性があり、いろいろな意味で警戒が必要だったため
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能登半島地震発生直後、静岡県内のホームセンターや生活雑貨店では携帯トイレなどの防災用品の問い合わせが殺到し、防災への関心の高まりがうかがえた。数字にも如実に現れた。県が実施している県民意識調査は、地
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「将来は自分がつくり上げるもの。一度決めたことには100%の力を出し切ってほしい」。長年にわたって日米のプロレスで活躍したスタン・ハンセンさんが、伊豆市立中伊豆中のキャリア教育で語った言葉だ。 子
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浜松市天竜区内各地で新茶の生育への関心が高まっている。生産者の高齢化や価格低迷といった課題を抱えるが、地域の主要農産物としての地位を保つ。 静岡茶市場の新茶初取引が史上最速となる12日に行われた。
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本紙ひろば欄には多くの投稿が寄せられる。「社会に出ると疲れる」「大人は大変」「仕事は生きていくために仕方ないこと」。秋を過ぎると「10代の思い」宛に寄せられる高校生からの投稿には、就職に対するネガテ
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能登半島地震の被災者が、三島市の源兵衛川で水遊びした後だった。「水があるってすごい」。11歳の女の子のつぶやきが心に突き刺さった。通常なら同市が誇る清流に感動したと受け取るが、この日は違った。ただ単
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しずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)の20周年記念事業「浜名湖花博2024」を担当記者として取材している。本番に向けて準備が進む会場を訪ね、大会関係者から思いを聞く中で、開幕を待ち遠しく感じるように
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高校野球で今春のセンバツから反発力を抑えた「飛ばないバット」が完全導入された。投手の受傷事故防止とともに、打高投低を是正し成長期の肩肘を守ることが目的。守備力、機動力がより重要になり、「戦術が変わる
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議会の会派代表質問は議員にとって最大の仕事の一つ。担当する議員は会派の同僚議員とテーマを協議し、課題や対策、先進事例などの調査を重ね、十数枚にも及ぶ原稿を準備する。 3月の浜松市議会代表質問で、一
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「袋?」。沼津市で開かれた日本語学校の弁論大会。登壇したネパール出身の男性が発した言葉に学生から一斉に笑いが起きた。彼は「スーパーの店員がレジ袋がほしいか、日本人に聞く時は丁寧に聞くのに、外国人には
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「俯瞰(ふかん)力という言葉が好き。一つの物事を広い視野と多角度から見て、考えてほしい」。ある県警幹部が訓示でよく使うと教えてくれた単語の重要性は記者の仕事にも通じ、約10年間支えにしてきた。 私
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楽器は10人中9人が1年以内に挫折してしまう―。ピアノは平均4カ月、エレキギターは1カ月。ローランドが開いた電子楽器の未来を考えるシンポジウムでそんな話題が上がった。 振り返れば、ギターは数カ月、
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3月中旬、久しぶりにマクドナルドを利用した。高校生でにぎわう店内で、レジに並んだのは自分だけ。どうやら学生の間では、席からスマートフォンを使って注文する「モバイルオーダー」が主流らしい。一人だけ平成
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藤枝市田中にある徳川家康ゆかりの史跡田中城下屋敷周辺を巡った。普段の車移動では簡単に見過ごしてしまうような地域に残る貴重な史跡を求め、散策ガイドマップを手に約1時間半じっくり歩き回った。発見した時は
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ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化している。ウクライナの隣国ルーマニアで、国際的な非政府組織(NGO)の駐在員として働く浜松市出身の清水奈々子さん(31)をリモートで取材し、戦地から逃げてき
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レース時間は約2分。これだけのわずかな時間に、五輪を目指した3年間が凝縮される。競泳パリ五輪代表選考会、男子200メートル個人メドレー決勝。松本周也選手(伊東高出、下田市出身)の戦いが終わった。
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静岡で記者になって以降、移動手段は専ら車。学生時代は徒歩や自転車での移動が主だったため、立場によって町の見え方がこれほど違うのかと驚く。 交通事故のあった現場に足を運んだ時などはそれが顕著だ。ドラ
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紫外線から目を守るためサングラスを使うよう眼科で勧められた。取材時や日常遣いには抵抗があるものの、運転中なら問題ない。強気になる、性格が変わるなどと乱暴な運転の要因ともされる密閉空間の車内だが、目を
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3月下旬、愛知・新城市の県外の軽トラ市を初めて訪ねた。全国三大軽トラ市の一つで、中心の商店街で毎月開催している。新城は道路中央に軽トラを1列に配置するスタイル。スペースを有効活用でき、両脇の店舗の景
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ウイスキー用のたる材をチップにし、茶葉を燻(いぶ)した紅茶を島田市金谷地区伝統の「志戸呂焼」の専用ティーカップで味わう。「第1回島田地紅茶フェスティバル」が開かれ、想定を大きく上回る1800人が来場
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富士宮市議会の当選1期目議員を対象にAED講習が開かれた。アクセサリーは外すべきか、女性を男性が対応して良いか。複数人で積極的に質問する姿は一見、感心に値しそうだが、周囲は目を合わせて肩を落とした。
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夜間の地震を想定し、磐田市で3月、津波避難訓練が行われた。福田地区の豊浜小では昨年の3倍に上る約100人が参加。能登半島地震を受け、市民の防災感度が高まったようだった。 実際に高さ11メートルの校
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長時間の叱責(しっせき)や職員の人格、能力を否定する言葉の暴力―。静岡市が危機管理総室(現危機管理局)幹部の言動をパワハラ行為と認定し、減給の懲戒処分を下した。 該当部分とされる録音データを聞き、
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3月、西伊豆町の田子小で閉校式が開かれた。児童や地元の住民が慣れ親しんだ校歌を体育館に響かせ、学びやに別れを告げた。田子小にまつわる思い出話も披露され、住民からの感謝や愛に包まれていた。 校章は漁
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2月下旬、浜松市浜名区で住宅が全焼する火事があった。冬の乾燥と風で数分のうちに一気に燃え広がる火や出てくる煙を住民が不安そうに見守っていた。視線の先には、消火活動に汗を流す消防隊や周辺道路の交通規制
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「実家に宝の山が眠っているかもしれない」。ホビー商材販売店「駿河屋」本店駿河屋ビル(静岡市葵区)にオープンしたトレーディングカード(トレカ)売り場を歩き、ふと考えた。 世界最大規模という売り場では
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浜松市内のホテルに無人決済システムを導入した売店がオープンした。無人店は増え、セルフレジは今や当たり前。有人レジより気楽で、よく使っている。 先日、考え事をしながら操作していたセルフレジで手元の商
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桜の街路や花火大会は、迷惑駐車や騒音の問題がしばしば関係者を悩ませる。一方で周囲を気遣い、場所や順番を譲り合う人もたくさんいて、日本のイベントの良さにあふれている場所とも感じている。 富士市内から
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「人手不足」と「人材不足」は字面こそ似ているが、意味は大きく異なる。人手不足は日々の業務を回していく労働力を確保できない状況であり、人材不足は仕事に必要な知識や技術を持っている人が足りていないことを
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チューリップやスイセンの花からしたたる雨のしずくがきらきらと輝く。3月下旬、「浜名湖花博2024」が開幕を迎えた。あいにくの雨天となった開幕日、家族連れらが春が到来した花の世界を笑顔で楽しむ姿が見ら
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富士市の公道を自転車で走行する富士山サイクルロードレース。最後の最後まで全く読めない試合展開に圧倒された。 メイン種目「富士クリテリウムチャンピオンシップ」決勝は1.8キロのコース30周で競う。レ
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○○が手に入らないときはどうしたらいいか-。先日訪れた市民団体による防災講座では、講師があらゆる事態を想定しながら防災グッズを紹介していた。 例えば携帯トイレの備蓄。黒い袋と凝固剤がセットになった
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磐田市の社山城跡で1978年に炭化した状態で見つかった米が、室町中期1436~77年の兵糧だった可能性が高いと市教委が発表した。社山城に関する最も古い歴史資料になった。 室町中期と言えば、応仁の乱
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長泉町にコインランドリーに併設するクロワッサン専門店がある。いつも車で通る道沿いの店。前々から気になっていた。 「町内でおすすめの取材先ありますか」。何げない商工会職員との会話。紹介されたのがその
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1万分の3ミリ―。この目に見えないわずかな誤差を測定し、自社製品に狂いがないかを証明する。浜松市で輸送機器部品の外装ケースを試作する浅沼技研は、「加工精度の保証」を経営の軸に据える。中小企業には決し
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3月中旬、富士宮市内房の特産「内房たけのこ」の収穫を取材した。少子高齢化で第1次産業を支える若者が減っていると言われるが、タケノコ農家も例外ではなかった。 取材を快く受け入れてくれたのは、同地区で
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山の急斜面で、送電線に枝が引っかかりそうな木があった。枝が送電線に触れないよう、木の折れる方向を決め、現場周辺の安全を確保する。林業の中でも長年の経験が要る作業だ。佐久間森林組合の作業員はチェンソー
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プロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入したくふうハヤテベンチャーズ静岡の初シーズンが始まり、新球団が歴史的な一歩を踏み出した。本拠地のちゅ~るスタジアム清水(清水庵原球場)がある地区で小中学校時代に野
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日没前の柔らかい光を反射する棚田が、息をのむほど美しかった。キャンプ企画の取材で訪ねた菊川市倉沢の「千框(せんがまち)の棚田」。のどかな山里に身を置いている時間が心地よくて雑談を楽しんでいるうちに日
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1988年に沼津市内の経済団体や各種団体の役員らで設立された「沼津駅の高架化を実現する市民の会」が3月、事業後を視野に入れた「鉄道高架化とまちづくりを推進する会」に衣替えした。今後は要望活動にとどま
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「勉強しなさい」や「宿題やった?」は、子どもについ言ってしまう言葉ランキングの上位常連を占める。「宿題や家庭学習にどう取り組ませるか」をテーマに展開した「賛否万論」で、読者やキュレーターから寄せられ
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「自治会や自主防災会の役員って、男性ばかりでしょう」。地域防災の講演会の取材中、講師にそう言われて「確かに」とうなずいてしまった。災害時は女性、障害者、外国人など多様な人々が被災する。避難所運営に、
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ピカピカときらめき、人を魅了する金はなぜ金色か―。静岡大工学部の小野篤史教授の研究グループが金を使って開発したフィルムの色は青、緑、赤色。鮮やかな色合いのフィルムに、金っぽさは全く感じられなかった。
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高校生の時、知人の家が火災に見舞われた。友人間で情報が錯綜(さくそう)する中、地元紙が安否や当時の状況を伝えてくれた。報道機関のありがたさを実感した瞬間だった。 実際に記者として勤めると、「報道」
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はままつフラワーパーク(浜松市中央区)でたくさんの花に包まれ、さまざまな思い出がよみがえった。 子どものころはよく家族や遠足で訪れた。お気に入りは噴水池の斜面に施された三角花壇。三角の植栽が青空と
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好きな場所を一つ挙げるとすれば、まず図書館が思いつく。出身の静岡市南部の施設は親に連れられた幼少期以降、数え切れないほど足を運んだ。静かな空間の中で棚に並ぶ本の背表紙を眺めていると、あっという間に時
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休暇を使い九州を旅行した。観光地はもとより交通アクセスの悪い温泉街まで外国人が多くてびっくり。熊本県で台湾積体電路製造(TSMC)の工場が開所し、九州は今、最も熱い地域の一つ。好況を一過性にしまいと
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静岡県東部の中学校で、吹奏楽部の先輩に「面白そうだから出てみない?」と誘われたのがきっかけだった気がする。20年前の浜名湖花博、のたねステージ。部内で有志を集めて編成が偏ったアンサンブルを組み、手持
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富士東高新聞部はコンクールの入賞常連校。部員たちは「とにかく楽しい部活」と強調する。 活動日が特に固定されていなくても、放課後は毎日のように部室に人が集まってくる。部員同士の仲が良く、必ずしも紙面
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ラグビー・ヤマハ発動機のクラブ創立40周年を記念したOB戦。ヤマハスタジアムのピッチに立った元選手たちは、おそらく現役時代には見せたことのないであろう満面の笑みでプレーを満喫。心からラグビーを楽しん
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季節外れだが、夏の夕方の黒々とした富士山が好きだ。全てのものを阻む壁のようにも、世界中を包み込む影のようにも見える。とても荘厳で神々しく、まさに霊峰。ふとした瞬間に、その光景を見られるのは山麓の住民
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ラグビー・ヤマハ発動機のクラブ創立40周年を記念したOB戦。ヤマハスタジアムのピッチに立った元選手たちは、おそらく現役時代には見せたことのないであろう満面の笑みでプレーを満喫。心からラグビーを楽しん
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静岡県外出身の自分だが、遠く静岡の地名に、子どもの時から何かと触れてきた。国語の教科書に登場したウミガメの産卵の話で御前崎を知った。浜松を知ったのはずっと読んでいた柔道漫画の舞台だったから。 現在
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「なぜ時間を守らなければならないのか」「なぜ整理整頓をするのか」。一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構の友成晋也代表理事の講演で示された問いに、元球児ながら明確な答えを出せなかった。 同機構が
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浜松市中心部の住宅街にある「かもえ児童遊園」(通称どんぶらこ公園)の地下に設置されている雨水調整池に入る貴重な経験を得た。市立西小の児童や保護者を対象に同小PTAが企画した防災学習の取材。5456平
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時代の流れとはいえ、さみしさが拭えない春となりそうだ。40年以上も続いた地域紙庵原新聞が3月で廃刊する。ある記者さんは「筆を置いちゃだめだ」と、ペンを贈られたというエピソードを教えてくれた。 「あ
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沼津市の第二中学校区内にある小中学校の再編について議論する「学校の未来を考える会」の会合を取材するたび、気になることがある。とにかく、女性が発言しづらい雰囲気なのだ。 自治会、校区内にある小中学校
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博物館や資料館などを訪ね、担当の職員から日本の歴史や偉人の功績を取材する時間は毎回、新たな学びがあり楽しい。松尾芭蕉の流れをくむ俳人として活躍した浜松市出身の松島十湖(まつしまじっこ・1849~19
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「仕事帰りのサラリーマンが熱々のおでんを楽しみました」。1日、静岡市の繁華街で行われたおでん祭を取材し、週刊「YOMOっと静岡」用に記事を書いた。 「おでんはおじさんの食べ物か」。冒頭の一文に対し
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菓子メーカーの不二家富士裾野工場の関係者が裾野市長と会談した際、工場見学の話題になった。市長室の片隅で話を聞きながら小学生の頃、パンや清涼飲料の工場を訪れ、お土産としてもらった商品に心を弾ませた記憶
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48年間の足跡が凝縮された光景だった。浜松市立高合唱部と、部活の卒業生でつくる合唱団で女声合唱の指導に当たった尾崎亘さん(84)のラストコンサートが同市中央区で開かれた。大勢の教え子が駆け付け、尾崎
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7年前、高校陸上部の顧問のひと声で愛知県から能登半島へ向かった。輪島市で開催された競歩の全国大会。前年のけがでインターハイの夢を諦めて下を向いていた私の目に映ったのは沿道いっぱいに並んで応援する地元
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敬老祝い品の対象年齢を引き上げるべきか―。先日、御前崎市議会の新年度当初予算案の審査でこんな議論があった。市は財政悪化を背景に祝い品贈呈の対象範囲を狭める方針を示したが、市議から異論が出た。 20
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3月に入り、各地で早咲きの桜が散り、ソメイヨシノの時季が近づいてきた。一言に桜といっても種類や場所によって見どころが変わる。県内に名所はたくさんあるが、今年は隠れスポットも探して写真に収めたい。